はじめに|希少難病「三好型ミオパチー」とともに生きるということ
なおっさんは、三好型ミオパチーという希少な筋疾患を抱えながら生活しています。
この病名を聞いたことがある方は、決して多くないかもしれません。
三好型ミオパチーは筋ジストロフィーの一種ですが、発症頻度が非常に低く、
医療者以外にはほとんど知られていない病気です。
そのため、症状が出てから診断に至るまでに時間がかかるケースも少なくありません。
この記事では、
患者本人・ご家族・医療者以外の一般の方にも理解しやすいように、
- 三好型ミオパチーの基本情報
- 筋ジストロフィーにはどのような種類があるのか
- 三好型ミオパチーと症状が似ている疾患と、その判別の考え方
について、現在広く共有されている医学的知見をもとに整理します。
※本記事は体験談ではなく「情報編」として構成しています。

三好型ミオパチーの基本情報
三好型ミオパチーとは
三好型ミオパチーは、遠位型筋ジストロフィーに分類される筋疾患のひとつです。
主に足先やふくらはぎなど、体の末端(遠位筋)から筋力低下が始まることが特徴とされています。
比較的思春期以降から成人期にかけて発症することが多く、
進行は緩やかとされるものの、症状の現れ方や進行速度には個人差があります。
原因と遺伝形式
三好型ミオパチーは、
dysferlin(ディスフェルリン)というタンパク質に関係する遺伝子の異常が原因として知られています。
この病気は常染色体劣性遺伝の形式をとるため、
両親が保因者であっても症状が出ない場合があり、
家族歴がはっきりしないケースも少なくありません。
※遺伝子の詳しい変異部位や個別の検査結果については、本記事では扱いません。
主な症状の特徴
三好型ミオパチーでは、以下のような症状が報告されています。
- つま先立ちが難しくなる
- ふくらはぎや足首周囲の筋力低下
- 階段昇降や歩行時の違和感
- 転びやすくなる
初期には日常生活で「少しおかしい」と感じる程度のことも多く、
加齢や運動不足と区別がつきにくい場合があります。
進行と影響を受ける部位
病状が進行すると、
下腿から太ももなど、より中枢側の筋肉へ影響が広がることがあります。
一方で、
心筋や呼吸筋への影響は比較的少ないとされる傾向が報告されていますが、
すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
定期的な経過観察が重要とされています。
治療と向き合い方
現在のところ、三好型ミオパチーに対する根治療法は確立されていません。
治療の中心は、
- リハビリテーション
- 装具の使用
- 症状に応じた生活環境の調整
など、生活の質を保つための支持療法が主となります。
筋ジストロフィーにはどんな種類があるのか
「筋ジストロフィー」と一言で言っても、実際にはさまざまなタイプがあります。
代表的なものとして、
- 小児期に発症するタイプ
- 成人以降に発症するタイプ
- 体の中心(近位筋)から進行するもの
- 手足の先(遠位筋)から始まるもの
などがあり、発症年齢や症状の出方は大きく異なります。
三好型ミオパチーは、その中でも
遠位筋優位・成人発症型に分類される疾患です。
三好型ミオパチーに似た疾患と判別の考え方
なぜ診断が難しいのか
三好型ミオパチーは、
初期症状が他の筋疾患とよく似ているため、診断が難しいことがあります。
特に、
- 足の筋力低下
- CK(筋酵素)高値
- ゆっくりした進行
といった特徴は、複数の疾患で共通してみられます。
症状が似ている主な疾患
三好型ミオパチーと鑑別が必要になる疾患として、以下が挙げられます。
- 他の遠位型筋ジストロフィー
- 肢帯型筋ジストロフィー
- 炎症性筋疾患(多発筋炎など)
- 封入体筋炎
これらは、見た目の症状だけでは区別が難しい場合があります。
判別に用いられる検査の考え方
診断は、ひとつの検査だけで決まるものではありません。
- 血液検査(筋酵素の上昇)
- 筋電図検査
- 画像検査
- 遺伝子検査
などの結果を総合的に判断して、診断に至ることが一般的です。
おわりに|正しい情報を知ることの大切さ
三好型ミオパチーは、
希少であるがゆえに情報が少なく、不安を感じやすい病気です。
しかし、正しい情報を知ることで、
「分からない不安」を減らすことはできます。
次回は、なおっさん自身の体験をもとに、
診断に至るまでの過程や、日常生活で感じていることについて発信する予定です。
医療情報に関する注意事項(免責)
本記事は、一般的な医学情報の提供を目的として作成しています。
内容は診断や治療を目的としたものではなく、
個々の症状や状況に対する判断については、必ず医療機関へご相談ください。


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